
今回は、前回説明させていただいたイーサリアムと関連している、イーサリアムクラシックについてまとめて見ました!

イーサリアムクラシックって?イーサリアムとどんな関係?
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)は、略号がETCの仮想通貨(暗号通貨)です。
イーサリアムクラシックという名前だけあって、元はイーサイアムだったのですが、ハードフォーク(下記にて説明します!)というものによって二つに分裂しました。ちなみにイーサリアムの略号がETHなので、最後だけ変わった形ですね。
そして、イーサリアムクラシックもイーサリアム同様で、スマートコントラクトが備わっています。
元が時価総額第2位のイーサリアムなだけあって、現在(4/5)のイーサリアムクラシックの時価総額は第17位で、一時期は6位まで上がっていたこともあるくらい人気なんです。
ちなみに、ここめっちゃややこしいんですけど、「イーサリアムクラシック」が「イーサリアムの大元」なんですね。
下記にて説明はするのですが、ハードフォークを行った結果「イーサリアム」が改良され、改良される前のものが「イーサリアムクラシック」として誕生しました。
イーサリアムクラシック誕生秘話
イーサリアムクラシック誕生秘話としては、「The DAO事件」という事件がきっかけだったんですね。
イーサリアムは時価総額が2位なだけあって、将来性もかなり期待されて多くの技術者・投資家が協力していたんですね。ただ、その反面それほどの価値を持っているからこそ、セキュリティ面の強化という課題が浮き彫りになっていたんです。
ちょうどそんな時に、イーサリアムを元に作られた「DAO」という暗号通貨が誕生し、その2ヶ月経たないうちになんと約50億円以上をハッキングされてしまったんです。発行されていた1/3がハッキングされてしまいました。

なんでそんな額がハッキングされてしまったのかというと、DAOのセキュリティ面に問題がありました。情報に鍵がかかっている状態が普通なのですが、DAOの情報に鍵がかかっていなかったんですね。そこから盗まれてしまったんです。
その事件をきっかけに、開発した技術者たちが方向性の違いで内部分裂してしまいました。
事件後の結果としては「ブロックチェーンの流れを一旦止めて、DAO事件が起こる前の状態に戻すこと」が賛成多数で実行されました。記録自体をハッキングされる前の状態に戻す行為を「ハードフォーク」(アップデートの一種)と言います。
ハードフォークを行うことによって、盗んだDAOを使うことができなくなって、被害に遭ったものの損せず済んだんです。
この、「以前のブロックチェーンを使っているコイン」=「イーサリアムクラシック」ということです。だから技術的な仕組みに関してはイーサリアムとなんら変わらないんですね。
ちなみに、イーサリアムの「スマートコントラクト」などに問題があったわけではないので、ご安心ください。
イーサリアムクラシックの特徴
非中央集権
イーサリアムクラシックは、イーサリアムが開発者の権限で「ハードフォーク」をしたのに対して反発したできた暗号通貨なので、完全に非中央集権的な通貨です。イーサリアムは、技術者の多数の人がハードフォークに賛成したので、多数決にて作られたんですね。
安全性に長けた暗号通貨
イーサリアムから受け継いた「スマートコントラクト」による契約や取引情報を記録するシステムと、安全性に長けているのは言わずもがなです。
また、今回の事件の原因がハッキングだったからこそ、イーサリアムクラシックでは「安全性」を重視して開発が進められているんですね。
イーサリアムのいいところを全て残して、プラス安全性をさらに強化された状態が実現できました。
流動性に長けている
イーサリアムクラシック用のアプリの提供による使いやすさ、そしてなんたって元になっているイーサリアム様のブロックチェーンを使っているからこそ、新しい通貨として生み出された瞬間にも最初の段階から多くの人がイーサリアムクラシックを持ち始めました。
また、大手取引所の「bittrex」「poloniex」にも上場している通貨なので、取引環境が整っているんです。
イーサリアムの影響を受けやすい
色々記載はしましたが、基本的な性能としてはイーサリアムもイーサリアムクラシックも同じです。


こちら全過去のチャートではあるのですが、チャートの上昇の仕方が同じですよね。
イーサリアムが上昇を続けていればイーサリアムクラシックも同様に上がっていくことが見込まれます。
ただ、イーサリアムが急落した時もその影響を受けて、イーサリアムクラシックも急落してしまう可能性が高いのです。
良くも悪くも、イーサリアムの価格変動をわりとダイレクトに受けてしまうのは仕方ないですよね。
Code is law
Code is lawとは「コードこそが法」という意味です。
ブロックチェーン上に置いてコードこそが法であって、支配権をもつという考え方ですね。
そして、このイーサリアムクラシックはこのような考え方を元にして開発されており、だからこそ非中央集権を追求しています。
ハードフォークによって「イーサリアム」は、コミュニティ多数決によって合意形成がなされ、「イーサリアムクラシック」は、コードにしたがって合意形成されているということですね。
今後はどうなっていくの?

2017年に行われた「consensus2017」での関係者らの発言だったり、世界的にも有名な中国のビットコイン取引所の「BTCC」が取り扱いを開始されるといったニュースが出るたびにイーサリアムクラシックは脚光をさらにあびました。
今までは、イーサリアムと同じようにチャートの動きはありましたが、イーサリアムの開発と共に差別化が進んでいけば、チャートの動きも差が生じてくるかもしれないですね。
ただ、イーサリアムに比べて人員だったり資金が劣っているのは事実としてありますので、この問題の解消や今後の開発の動きによっては、さらに成長する可能性も十分にあります。
どうしても比べられるところではありますが、だからこそ逆手にとって成長して欲しい暗号通貨の一つですね(´∀`)