
今回は、日本発の仮想通貨であるNANJについてまとめてみました!
国内の仮想通貨としては、日本初仮想通貨のモナコインだったりが有名ですよね。
国産っていうだけでも愛着が湧きますが、どのような特徴があるのでしょうか?
詳しくみていきましょう!
NANJコインとは

NANJは、18年1月にリリースされた、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)上に存在している「なんでも実況J」、通称「なんJ」と言われているコミュニティから誕生した暗号通貨です。
なんでも実況Jというのは野球の実況を主に行なっており、20代〜40代の男性陣に人気のある実況掲示板です。
日本の暗号通貨事情をみても20代〜40代男性が暗号通貨投資をしている割合が他の世代に比べて数値が高いので、NANJを機にほかの世代にも良さを伝えていってほしいな、と個人的に思います。
また、暗号通貨は基本的に海外産が多く、ホワイトペーパー等英語がほぼ必要不可欠な世界ではあるかと思うのですが、NANJは日本にて開発されたのはもちろん運営も日本国内で行なっているので、そもそも英語へのブロックが著しく感じている方であればかなりハードルが低いですよね。
また、NANJはイーサリアムをベースにしていたりと仮想通貨の中でもかなりの注目度が高いコインなので、現状は草コインですがその中でも別格の価格になりうる可能性の高い、期待の星のひとつです。
最初は有志であるなんJ民の方々が開発や運営に携わっていましたが、先2018年3月に法人化を行い今は会社組織としての運営を行なっています。
将来的な展開としては、スポーツに関する決済方法の一種、スポーツチームの買収や運営、スポーツ選手に対しての寄付支援を予定しています。
ちなみに、仮想通貨NANJは、2ちゃんや5ちゃんなどの運営とは全く関係ありませんのでご注意ください⚠
NANJの特徴
世界的にみても珍しい「スポーツに特化した仮想通貨」

NANJは上図左のように、資金繰りに困っているスポーツ選手やスポーツ団体、国内で支持層が少ないスポーツ、地域のスポーツクラブなどへ寄付を行うなど、金銭的に厳しい団体への支援を目標にしています。
また、NANJはコミュニティ内での投票を行うことができる技術も採用しており、将来的には投票機能を活用したスポーツチームの運営なども予定しています。
ERC223という基準に準拠している
NANJは、ERC223に準拠している日本初のイーサリアムトークンです。
イーサリアムを元に作られている暗号通貨は主にERC20に準拠しているものが多いですが、NANJが準拠しているERC223というものは、ERC20の欠点を改良して作られたものです。
ERC223というのは、ERC20でユーザーが送金ミスをおこした際の問題に対応するために議論がなされている規格です。
ERC223にてあげられた問題として、まずイーサリアムにはEOA(Externally Owned Account)とコントラクトアカウントという2つのアカウントが存在します。
トークンは通常EOAに送らないといけないのですが、間違ってコントラクトアドレスへトークンを送ってしまうと、そのトークンは処理されずに送ったトークンが凍結してしまいます。
今までに凍結しているトークンを集めると、数億単位で損失がでているようなので非常にもったいないですよね。
そういった送金ミスをERC223では、送られたトークン内容を一度チェックし、もし万が一誤った情報が記載されていればトークンの持ち主の元に返却される、といった仕組みに改良されました。
また、手数料が半額、将来的にはもっと革新的な技術が備わるなど予定があることなどから、これからも楽しみですね。
他の仮想通貨と比較されない
冒頭でもお伝えしたように、NANJはスポーツに特化した暗号通貨であり、世界的に見ても稀なプロジェクトです。
4/21時点で、同じようなプロジェクトで有名になっている暗号通貨は存在しないので、このまま開発が進められるとスポーツに特化した暗号通貨の第一人者になることができます。
つまり、他の分野にて似通った暗号通貨がどんどん出てきている中で、NANJはスポーツに特化した暗号通貨として独走できる、ということです。
これがどういうことかというのはもうお気づきかと思いますが、ほかの同じ分野の暗号通貨が台頭せず、そしてNANJのこれからの開発によっては、NANJが流通して一般的な利用も十分期待できます。
ICOせずに上場
知らない方もいらっしゃるかもしれないのですが、実は日本国内の法人・団体ではICOが禁止されています。
下記運営チームのトークン保有の話でも触れますが、ICOがないのでいわゆる詐欺コインの可能性は限りなく低いですね。
実際に、1月に誕生してわずか2ヵ月後の3/16にCoinExchangeに上場しました。
ICOにて事前に資金を集めていなかったものの、上場費用は寄付によって集められ、結果4BTCも寄付が募りました。
ほかの日本発の暗号通貨は、上場先がなかなか決まらなくてくすぶっているケースが多く見られるのですが、NANJはリリースから上場までのスパンの短さや寄付など、どれだけ運営チームとNANJホルダーとの連携がしっかりとしたものであるか、どれだけ愛されているかがわかりますね。
運営が保有しているトークンが少ない

上図の通り、NANJは発行しているうち、運営チームが保有しているトークンは10%のみです。
運営チームがトークンをたくさん保有していると何がいけないのかというと、「ICO詐欺」といわれているものが発生してしまう可能性が無きにしも非ずです。
詳しく説明すると、そのトークンがもともとお金を集めるだけ集めて飛んでしまおうと企てて作られたものだと仮定します。
そしてICOをして多くの人に投資してもらって資金調達を行い、資金が集まったところで開発チームが売り抜けしてそのままお金だけ持って逃げてしまうと、運営側のみ得をして、投資した人はお金だけ失ってそのプロジェクトもなにも進みません。
これがICO詐欺と呼ばれる仕組みです。
NANJ運営チームはトークンの保有をかなり低めの10%とし、その上でそもそもICO自体を行なって資金調達をしない、としているので、二重の対策としてもこの割合をとっています。
暗号通貨のほとんどは、運営チームが保有しているトークン枚数が明確になっていないなど、ICOに投資したいけど明確になっていないが故にどうしても不安が残ってしまう事例があります。
NANJはそういった不安要素をなくすために明確に、そういった分配の割合にしています。
また、60%のトークンはオープン戦と呼ばれているプレセールにて販売され、売れ残ったトークンはバーンなどを行い使えなくされる予定です。
そして、CoinExchangeに上場した際には、予定では180億NANJ分を3日にかけて売られると計画していたのですが、開始直後から2satoshi(=ビットコインの単位)の価格で購入され始めてたった12時間で全て完売という偉業を成し遂げました。
もちろんこの結果は海外でも話題になりかなり注目され、さらに人気を集めています。
NANJの法人化
もともとNANJは有志によって開発が行われていた仮想通貨でありましたが、3/14にNANJ株式会社として改められました。
これも上場と同様でとてもすごいことですよね。しかも速いというレベルではありません。
仮想通貨自体が、なかなか上場も法人化することもできずに有志が細々と開発していたり、開発が断念され放棄してしまうケースも少なくありません。
そんな中、NANJはたった2ヶ月で法人化することができ、着実にスピード感持って進んでいることがわかります。
今後プロ野球チームの買収や、国内でNANJをもっと広めていくために責任の所在を明確にするためにも必要不可欠と決断し、しっかり実行されました。
NANJのロードマップ

上図がNANJのロードマップで、公式サイトの公開されています。
- 18年2月:NANJコインの先行無料配布の実施
- 18年2月〜3月:海外取引所への上場、プレセールの販売 【無事完了】
- 18年〜19年:大手海外取引所への上場、NANJの価値の向上
- 19年〜20年:スポーツ事業のスポンサー広告を利用した認知度の向上、スポーツ事業・個人選手の支援
- 20年〜:プロ・アマ問わないスポーツチームの買収・運営・戦略構想
現在は第2フェーズの18年2月〜3月分までは順調に進められています。
また、18年7月をメドにスマートフォンであるiOS/Androidに対応されたSDKのリリースが予定されています。
NANJ SDK内でできることとしては
- 「NANJウォレット」の作成が可能に
- NFCでの決済対応が可能
- QRコードでの決済対応が可能
- イーサリアム不要で決済が可能
これらが予定されています。
ちなみに、4/22現在にてウォレットは、My Ether Walletを使用しての保管のみでした。
NANJの時価総額ランキング・リアルタイム情報

NANJの将来性、DOGE建ての影響
上記から、NANJは誕生したばかりのコインにも関わらずかなりのスピードでプロジェクトが進んでいます。
つい10日ほど前は時価総額が1300位前後であったのに対して、4/22現在は325位とはっきり数字にも表れています。
ただし、4/11のお昼頃に事は突然起こりました。
取引所であるCoin Exchangeが、NANJ運営の許可なしにDOGE建て取引を開始してしまったのです。
理由としては、Coin Exchangeのお客さんから「DOGE建ての取引もしてほしい」との要望が多数寄せられたことを踏まえて行われた、と言われているのですが、もちろん運営の許可は一切とっていません。
DOGE建てについて軽く説明すると、まずビットコインの売買ができる最小単位は「1satoshi」ですよね。1satoshi=1BTCの1億分の1です。
そして、投資しようと考えている草コインの値段がそもそも1satoshi以下の場合があるのですが、ビットコイン売買の最小単位は1satoshiなので、不足分損してしまいます。
例えば草コインの価格が日本円換算で0.006円、1satoshiが0.01円だとして、草コインをビットコイン建てで購入しようとすれば0.004円損しますよね。
こういったところにBTCより価格が安いDOGEコインを使用した場合は、0.006円のDOGEコインで、0.006円の草コインをDOGE建てて買うことができます。
以上により、普通に考えて安い草コインはDOGE建てで買った方が損をすることなく済むのでお得ですよね。
本題に戻りますが、じゃあなんでDOGE建てがデメリットなの?というところについてですね。
もちろん、DOGE建てを採用することによって取引しやすくなり、お客さんの要望にも答えられてはいますが、デメリットとして対BTCで1satoshi未満になってしまった場合はDOGE専用の通貨になってしまい、そこから上昇することは困難です。
また、DOGE建てで有名で暗号通貨のストロングハンズ、XPなどがありましたが、一時的な上昇を見せてもだんだんと価値をさげてしまい、衰退してしまっているケースがあったりとあまりいいイメージがないんです。
ただ、上記の暗号通貨とは違ってNANJは、運営・コミュ二ティ・取引量ともにかなりハイレベルな暗号通貨でもあって基礎はすでに固くできてます。
また1satになるまで到底下がらないくらいには離れてはいますので、個人的な見解としては安心できるラインだと思っています。
しばらくの間は、そういった狼狽売りが影響して相場が低くなってしまっているかと思うのですが、むしろそういった時の方が安くなっているので買い時だと私は捉えています(´∀`)
また、取引量のCoin Exchangeも海外なので致し方ないかなという部分はあります。
運営に許可なくDOGE建てを追加し、運営もびっくりの今回の一騒動ではありましたが、日本では非常識でも海外では悪気もないし普通、といったところなんでしょう。
また、スポーツに特化した暗号通貨は極めて稀ではあるものの、寄付・決済手段としての利用であればビットコイン、ライトコインなどほかの暗号通貨が台頭しています。
NANJはコミュニティがすでに強いので、この強みを生かしつつ知名度・交渉をうまくしていけば流通は十分可能性はあるかと思います。
野球関係の寄付・スポンサーになれば世間への知名度も一気に上がって、認知度に伴い価値も自然と上昇していくでしょう。
NANJが購入できる取引所
NANJは4/22現在にて、国内取引所にて購入することはできません。
海外取引所はCoinExchangeのみ購入可能です。
方法としては、Coin Exchangeでは日本円が使えないため、一度国内の取引所にてビットコイン(BTC)を購入後、Coin Exchangeに送金を行ってからBTC→NANJを購入する以外ありません。
流れとして
- Zaif(ザイフ)、bitFlyer(ビットフライヤー)などの国内取引所にて登録
- 登録が済んだら、ビットコインを購入
- 続いて、CoinExchangeに登録する
- 国内取引所からCoin Exchangeにビットコインを送金する
- ビットコインでNANJを購入する
国内取引所をすでにお持ちであれば約30分程度で済むと思いますので、この機会にぜひどうぞ!