
前回NEOについてまとめてみましたので、今回はとても関連性の高い「Gas」についてまとめてみました。
どのような特徴があって、なぜNEOと関連しているのかなど見ていきましょう!
Gas(ガス)とは

仮想通貨Gasとは、時価総額がなんと600億円を超える仮想通貨です。
通貨単位も「GAS」で、Gasの立ち位置は簡単にいうとNEOの「燃料」的な存在です。つまり、NEOのプラットフォーム内で使える仮想通貨で、「NeoGAS」と表されていることも多々あります。もちろん、開発チームもNEOとGasは一緒です。
ちなみに、仮想通貨「NEO(ネオ)」というのは中国発であり、「中国版イーアリアム」とも呼ばれています。
NEOに関して詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
イーサリアムに関して詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
また、17年6月にNEOが名称を変更したのと共に、Gasも元々は「Antcoins」という名前だったのですが同時に変更された歴史があります。
そして、GasはNEOの中でしか存在せず、仮想通貨でも投資対象の通貨ではありませんでした。
しかし、Gasを上場する取引所がどんどん増えていき、時価総額ランキングトップ100にはいるようになり、いつのまにか人気通貨になっていったんです。
使い道としては、NEOネットワークを維持するための手数料として利用されます。例えば、NEOの送金、スマートコントラクト等ですね。
私たちはNEOウォレットに保管をしておくだけで、ポイントが溜まっていくみたいにGasが溜まっていきますよ!
Gasの特徴
NEOの燃料としての役割
上記でもちらっとお伝えしましたが、詳しくみていきますね。
Gasは、NEOの初期総量は0枚なのですが、NEOにて取引処理が行われる(=ブロックが生成される)たびにGasが発行されます。
そして、発行されたGasは、NEOトークンを保有しているユーザーに分配されていきます。
細かくみていくと、Gasは1年目は毎ブロックごとに8つのGasが生成されていき、2年目は毎ブロックごとに7つのGasが生成されて、とどんどん1年毎に1つ減っていきます。
上記のように、1ブロックあたり1Gasになるまでの最初の8年の間は、1Gasの年間削減が行われます。
そして、発行から22年後に4400万ブロックが作られた時、Gasの発行合計枚数が1億に達成し全て発行し終わります。
まとめると、最初の年に16%のGasが生成され、4年間で52%、12年間で80%、約22年たったときに100%に達して1億Gasが作られるという仕組みです。
そのあとは、新しいブロックが作られてもGasは生成されず、ブックキーパー(こちらの詳しい説明は、NEOに関する記事の2.5 DBFTの仕組みに分かりやすくまとめてあります)への報酬は「手数料」になる見込みです。
ちなみに、4/11現時点で 市場に流通している枚数は約1000万枚、生成されているGASは約1700万GASです。
時価総額こそとてもいい数字とは言えないかもしれませんが、今後GASは着実に増えていくので、自然と時価総額も上がっていくものと見られます。
NEOGasとイーサリアムのGasの違い

NEOは「中国版のイーサリアム」と呼ばれてるくらいに類似しているとお伝えしたかと思います。
そしてもうひとつ、もうね、ほんっとうにややこしいのが、
イーサリアムにもアプリケーションを動かせるための手数料として「GAS(ガス・ether/イーサ)」を使用するんです。
ただ、NEOGasはNEOのプラットフォーム内でしか使えないため、もちろん別物ではあります。
だからこそ、区別をつけるためにNEOの方のGasは「NEOGas」と呼ばれているのも一つの大きな要因です。
NEOGasと、イーサリアムのGASが持つ共通点は以下の通りです
- それぞれの母体のプラットフォームを成り立たせるための「燃料」としての役割
- マイニングを行ってくれる人に対して支払われるお礼
それに対して、それぞれの相違点としては
- GASの「通貨」としての存在有無
- 送金手数料の支払いに関する方法
があげられます。
相違点を詳しく見ていくと、NEOには「GAS」という通貨が存在し、上場もしてチャートの変動などなど、他の仮想通貨と同じようにありすよね。
このように「NEOガストークン」というトークンを発行して、そのNEOガストークンによって取引処理の手数料を支払うような仕組みです。
対してイーサリアムでは、GASという通貨は存在せずに取引処理の手数料を「GAS」と呼んでいるだけです。
どちらの通貨とも「GAS」をそれぞれ母体の燃料として使用しますが、「GAS」という仮想通貨の存在有無が大きく違うポイントです。
GASの将来性、これからどうなっていく?

これまでの傾向からみても、母体であるNEOの価格の変動に伴って、GASも同じような動きを見せているのがわかります。
NEOの全過去チャート

GASの 全過去 チャート

これを見れば分かりますが、同じタイミングで変動してますよね。
ただ、GASはあくまでも「NEOの燃料」という役割・立場なので、「GASが上がったからNEOが上がる」といった逆パターンは基本的にはないかと思います。
そして、NEOによって燃料であるGASも左右されるということは、NEOは「中国発」の暗号通貨でしたよね。
今後の中国の仮想通貨規制の状況によっては、どうなるかぶっちゃけわかりません。
ただ、母体であるNEOの時価総額が時価総額第9位(4/10時点)という立ち位置にいて、中国がどうなろうと世界的にもかなり注目されている技術を持つ暗号通貨であり、
2020年までに全ての分野をデジタル化しよう!という計画も発表されていたりとかなり将来性は高いです。他にもマイクロソフトと提携していたり、そもそも中国はキャッシュレス社会なので仮想通貨、特に技術に好評があるNEOは将来性があるという要因があります。
上記を踏まえて今後、中国のAmazon・アリババだけでなくて、母国である中国の様々な企業がNEOに参入となると、かなり価値もあがる可能性が非常に高いですよね。
GASの入手方法
GASを入手する方法として3パターンあります。
- 取引所にて購入
- NEOを保有する
- ブックキーパーになる
①取引所にて購入はそのままの通り、GASという仮想通貨を取引所にて購入する方法です。
購入できる取引所等は後述させていただきます。
②のNEOを保有するというのは、特定の取引所やNeonWalletというNEOを管理するウォレットでNEOを保管すると、銀行にNEOを入れていたら利息がつくような感じでGASがどんどん溜まっていきます。
例えば、1NEOをNeonWalletで保管した場合
1NEO=約139ドル
1NEOの1年間の配当=0.1073Gas
0.1073Gas=約6.1ドル
このように、1NEOを1年間保管しているだけで0.1073Gasが溜まる、ということです。
また、特定の取引所に関しては、Binanceは毎月1回、KuCoinは毎日1回、Coinnestは毎週1回にGASを受け取ることができる仕組みになっています。
もちろんNEOやGasの価格によってこの数字は変動してしまいますが、Gasが値上がりを見せればもっとGasも溜まっていきます。
GASが購入できる取引所
GASは、国内の取引所にはまだ上場していないため、国内では取り扱っていません。
取り扱っている取引所をまず紹介させていただくと、Binance(バイナンス)、Huobi(フオビ)、Kucoin(クーコイン)、Poloniex(ポロニエックス)などが挙げられます。
方法としてはNEO同様に、一度国内の取引所にてビットコイン(BTC)を購入後、海外の取引所に送金を行い、BTC建て(BTCを使って)でNEOを購入する以外ありません。
流れとして
- Zaif(ザイフ)、bitFlyer(ビットフライヤー)などの国内取引所にて登録
- 登録が済んだら、ビットコインを購入
- 続いて、Binanceやbitrex(ビットレックス)などの大手海外取引所に登録する
- 国内取引所から海外取引所にビットコインを送金する
- ビットコインでGasを購入する
オススメの国内取引所としては、Zaifだと売買手数料が無料、bitFlyerだとセキュリティ面が頑丈です。
また、NEOを購入するにあたって、海外取引所は必ず大手を選ぶようにしましょう。
マイナーな取引所で投資を行うと、倒産や突然取引所がなくなる可能性があります。
Binanceはかなり大手なので、安心して購入できるでしょう。